*四季の手入れと管理*

ハーブは本来丈夫で適応力があるので、あまり神経質にならなくてもいいと思います。
野性的に育てたほうが失敗する事も少なく、ハーブにとっては快適な環境なのかもしれません。
ただ、ハーブの原産国と日本では環境が違います。多くのハーブの原産地は地中海沿岸やヨーロッパが多く、夏は乾燥して涼しい気候です。日本の夏は蒸し暑く、ハーブにとっては辛い環境。そんな辛い環境にちょっとした配慮をしてあげることが大事なポイントです!


*梅雨の時期*

日本の梅雨時は、日の当たる時間が短かったり、蒸れやすかったりするので、ハーブが過ごすには良い環境ではありません。特にこの時期は病気や害虫が発生して株が弱り、枯れてしまうこともあるので、ちょっと気をつけてあげましょう。

・早めに切り戻しをして、風通しを良くしてあげること。
 切り戻す時は株の高さの3分の2を残して切ります。
・雨が続く時は明るい軒下などに鉢を移動させましょう。

梅雨から初夏にかけて、ハーブは香りの成分がもっとも多く、収穫をする一番よい時期です。
切り戻しも兼ねて、収穫したハーブはいろいろな用途に使って楽しむといいですね。


*夏の暑い時期*

ベランダのコンクリートの真夏の温度は意外に高く、40〜50℃にもなります。寒冷沙などで日よけを作ってあげましょう。
また、コンクリートの上に熱が伝わらないようにレンガやすのこ、鉢スタンドを使用して、直接は鉢は置かないようにしましょう。

夕方の水やりのときは、鉢のまわりにも水をまいて、まわりの温度を下げてあげるのもいいですね。

地植えの場合は、ワラやビニールシートで根元をマルチングしてあげると、地熱が上がるのをセーブし、乾燥も妨げます。

暑さ蒸れに弱いハーブ
セージ、タイム、ラベンダー、スィートマジョラム、カモミールなど。


*秋の長雨の時期*

秋は涼しくなるので、ハーブが元気を取り戻す時です。ところが、秋の長雨も梅雨時と同じような被害をもたらすことがあります。そのときは、梅雨の時期と同様、込み合っている枝はすかして、風通しを良くし、雨風が当たらないところに置きましょう。
また、台風などの強い風から守るには、家の中に非難させるのが一番です。


*冬の時期*

10月になると、朝晩と日中の気温の変化が激しくなる時期です。
寒さに弱いハーブは室内で冬越えさせます。
キッチンで使えそうなハーブも室内の日当たりのよい場所に置けば、冬中ハーブクッキングが楽しめますね。
室内で冬越えさせているハーブたちも、日中の暖かい日は外に出して、風や太陽に当てましょう。

寒さに弱いハーブ
レモングラス、レモンバーベナ、センテッドゼラニウムなど

寒冷地では地植えのまま冬越えできないハーブ
ローズマリー、スィートマジョラム、ベイ(ローリエ)、デンタータラベンダー

寒くなってきたら、耐寒性のあるハーブには、株元に土寄せをしてから落ち葉や腐葉土、ワラ、バーク堆肥などを敷きつめてマルチングをします。


*寒さで葉がぐったりしてしまったら・・・*

うっかり霜や雪にあて、ハーブがぐったりとしてしまったら、鉢の周囲を新聞紙で二重に包み、明るい場所に移します。温度は20℃くらいに保ち、ゆっくりと回復させるのがポイントです。



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